一部屋大家さんの憂鬱 その18

  • 2005.09.03 Saturday
  • 00:33
さて、第二回目の裁判です。

8月24日。
少額訴訟から通常裁判に移行したことで、法廷も通常裁判の法廷となった。
裁判官の席が中央にあって、裁判官に向かって左側に原告席、右側に被告席という、よく知る法廷の形。
なんだか、少額訴訟では得られなかった経験でちょっとうれしい。

法廷の前には何時から何の裁判という30分ごとのスケジュールの張り紙がしてある。
僕の裁判は11時からの裁判だったのだが、
11時からには僕の裁判のほか5件ぐらいの訴訟が書いてある。
不思議に思ったのだが、法廷に入って傍聴してみると、これが、なるほど。

裁判というのは、被告原告を呼び出して、こうこうこれこれの裁判でこのような判決・・という形で、
裁判官が告げて、原告被告へと2、3の確認の質問はするものの、
一件の裁判は5分もせずに終わる。
それが、次から次へと行われていく。
裁判というものは、もっと、原告側被告側からそれぞれ辛らつな訴えの応酬があって進められていくものと、
ばくぜんと思ってましたが、こんなベルトコンベアー式なものだったんだねぇ。

まぁ、考えてみれば世の中、訴訟なんて山ほど起こされているわけで、
ひとつひとつの裁判に時間をかけていては司法の機能は成り立たないわけだ。
もちろん、時間のかかる大きな裁判というものは存在するのだろうけど、
大半の裁判は、一回や二回の裁判で終わる「よくあるトラブル」ということで、
判決の出し方というものもかなり類型的なのだということだろう。
そんな、「よくあるトラブル」のひとつが、僕の裁判だということなのだろう。
当事者にとっては唯一の裁判なんだけどね。

それにしても、そのベルトコンベアーの殆どが、カネの貸し借り払わない払えの裁判。
原告がサラ金というのも多い。
廊下で待っているときも、多重債務のひとが弁護人と思われるひとに、ここにいくら借りて・・と説明してたり。
被告が、みんながみんな、いかにも被告っぽく、いかにも金払わなさそうな風体なのには苦笑。
裁判が始まる前には、皆、傍聴席に居るのだが、見渡して誰が被告か原告かは判別できてしまいそう。

さて、法廷で出頭の記名をして、そんな裁判の風景を楽しみながら、待つことしばし・・。

ちょっと驚く。
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一部屋大家さんの憂鬱 その17

  • 2005.08.25 Thursday
  • 22:25
さて、裁判です。

7月27日、口頭弁論。
保証人に送達が届かなかったのは前回書いたとおりだが、
・・・まぁ、予想はしてなくもなかった・・・
元借主も欠席。

あきれたもんだね。

少額訴訟の裁判は、
ドラマとか裁判の様子の絵とかで見るような法廷のかんじとは違って、
大きな円卓があり、そこに裁判官と原告被告が輪になって座るような形。
いちおう、柵があって傍聴人席と分かれているので法廷っぽさはあるのだが。

で、その大きな円卓に裁判官と書記官と僕との3人。

「請求の50万ぽんと認めてもいいんだけどネ、リフォーム費用部分で調整があるかな」
みたいな旨が裁判官から言われ、
あと、次回の予定と通常訴訟への移行を説明されて終了。

本来、少額訴訟は一回の裁判。
そして、訴状が送達され、被告から答弁書の出てない欠席裁判は、本来は満額勝訴。
けど、保障人に送達が届いていないことで、
裁判所の職権で通常訴訟へ移行して、再度裁判という形で慎重を期した・・
ということではないかと、おつきの司法書士から解説。

ということで、あっというまに終了。
保証人についての所在調査書を提出しに行ったようなものか。

ということで、
次回の裁判は8月24日(でした)。
いよいよ、長かった「一部屋大家さんの憂鬱 家賃滞納裁判篇」の最終回だ。

一部屋大家さんの憂鬱 その16

  • 2005.07.30 Saturday
  • 18:22
つづきです。
たまにはコメント入れてね、金さん・・とか(笑)。

さて、6月23日に少額訴訟申し立てをして、
その後、裁判所は、被告(元借主とその保証人)と原告(僕)に対して、
郵便にて、口頭弁論の期日を連絡し呼び出しを行う。
これを送達という。

少額訴訟の裁判の審議としては、口頭弁論の後、
その場で判決が言い渡される形となる。

申し立ての数日後、裁判所から電話があり、
口頭弁論の日は7月27日でよいかの確認。OKと答える。
また、訴状について、お付の行政書士には力作と褒めてもらってたのに、
・鍵の付け替え、スペアーキー代の請求、
・残留物の処分費用の請求、
の二点について、請求の根拠がはっきりしないと言われてしまった。
それについては、口頭弁論の日までにはっきり答えられるように
しておけとのこと。

行政書士とも相談し、
鍵については、元借主が鍵を返却しないまま連絡がつかなくなったため、
損害賠償としての付け替え等実費請求。
残留物の処分については、斉藤氏の代行として残留物の処分を行った、
その代行費用の請求。
との主張とする。

ところで、裁判所の書記官はみんな親切だ。
最初に訪れたとき応対してくれた書記官は若い男で、
念入りに訴状を読んでくれて少額訴訟の説明を丁寧にしてくれた。
申し立てのときに応対してくれた書記官は老いた男で、
こちらも、念入りに訴状を読んで百戦錬磨の親切感で応対してくれた。
そして、電話の書記官が、
この事件の担当書記官となったらしい若い女性で松本さん(仮名)という。
「松本ですぅ♪」と電話してきて、とってもおきゃんな感じの話し方。
上で「はっきり答えられるようにしておけ」などという書き方をしているが、
実際は、「じゃぁ、それについては裁判のときまでに、はっきりこたえられるようにしといてねぇ♪」
いや、そこまではじけてはいなかったか。

行方不明の元借主への送達が無事されるかどうかが気になるところであったのだが、
はたして、口頭弁論の一週間前ほどに、裁判所(松本さん)から電話があった。
「送達が、受取人不在、郵便局保留期間切れで返ってきてしまいましたぁ♪(・・いや)」
ところが、未達だったのは、元借主ではなく、保証人の方だった。
すなわち、元借主には送達されたとのこと。それはそれでよかったのかもしれないが・・微妙。

ついては、松本さんからの指示で保証人が送達住所に実際に住んでいるかの調査を行い「所在調査報告書」を作成、
住民票とともに、「書留郵便に付する上申書」を提出することとなった。

そこで、保証人の住所へ実際に行ってみる。
住宅街の普通の住居。
裁判所から送られた所在調査報告書の雛形に沿って、
表札、郵便受け、電気メータなどを調べ、付近のひとの話を聞く。
運よく、両隣のひとから話を聞けた。
「普通に住んでるようですか」
奥さんと普通に住んでいる様子とのこと。つきあいもあるらしい。
ただし、気になる話として、そのような質問をうけたのは、
僕の前にもあったとのこと。
すでに、問題のある行いを他でも行っているのかも知れない。
送達の未達は居留守と思われる。

片方の被告(元借主)へは送達が届いているゆえに、そちらに対してのみ、
口頭弁論は予定通り行われるとのこと。
そして、7月27日。
所在調査書は、その時まででなくても良いとのことだったが、作成できたのでそれを持って裁判所へ出向いた。

(つづく、お待たせ、いよいよ次は裁判だ)

一部屋大家さんの憂鬱 その15

  • 2005.07.28 Thursday
  • 22:48
さて、連載のこのシリーズです。
楽しみにしてるひとは要るのかな。たまにはコメント入れてね。

・・・
書記官の指摘に沿って、訴状を書き直し。
書き直したのは、賃料の未払い分と払った分をそれぞれ何月分が払われて、何月分が払われてないなど、明快にすること。
それと、証拠の書類を少し増やして、ゆぴさんの助言で証拠に写真も加えることとした。

さて、前回裁判所に行ったときにも相談した元借主の住所をどうするか・・。
とりあえず、「戸籍の附表の写し」というのを取り寄せてみる。
戸籍の附票とは、その人の現在と過去の住所と住所移転の経歴が記載されているもの。
本籍地の役所で入手できる。
実は、元借主の本籍は、巧妙に(?)聞き出してあったのだった。
っつーか、本籍から住民票を移していないと、本人が言っていて、それで念書を書かせる際に、住民票上の住所=本籍を書かせたのだった。
ちなみに、元借主の本籍地は、秋田県の北秋田市。
で、住民票上の住所とはいえ、秋田の住所を訴状に書くわけにもいかず困っていたのだった。

北秋田市っつーのは今年の3月22日に4町が合併してできたのだそうな。
知らんなー。
以前に実は住民票の写しをとりよせようと、ゆぴさんが電話したところ、身内以外には発行できぬと渋られたことがあった。
住民票の写しは、住民基本台帳法上、「何人でも」「交付を請求することができる」のだよ、田舎成り上がり市サン。
戸籍の附票に関しても、それに同じ。
念のため、基本台帳法を側傍に、北秋田市に電話したところ、そのひととの関係が明らかなら良いと言われ、マンションの契約書コピーを送りつけて請求。

で、入手した戸籍の附票。
書類上の現住所は、実家(以前にのりこんだところ)住所じゃん。
それならば、やはり、被告住所は実家住所としよう。
母親がここには住んでないと言っていたのも、今となっては怪しい気もしてきた。

これで訴状は完璧。
お付きの行政書士にも、力作だと褒められて気を良くする。
そして、6月23日、僕の誕生日、
裁判所を再度訪れ、晴れて少額訴訟を申し立てをしてきたのだった。

これでもうあとは、裁判所の仕事・・と、なんだか少し肩の荷が下りた気持ちになった。
まぁ、ところが、そうは問屋が卸さない・・なのであったが。


申し立てのあと、近くの神社へ行き、勝訴祈願をしてもらったのは、ホームページを見てるひとにはすでに記載の通り。

(次回につづく)

一部屋大家さんの憂鬱 その14

  • 2005.07.02 Saturday
  • 11:03
微妙に、裁判の前に書いていいかどうかな内容もあるんだがな。
って、交渉のことを書いた際も、無いとは思うが相手がこれを読む可能性を一応考慮して、
リアルタイムはなんとなくやめてたが・・
・・まぁ、つづきです。5月31日裁判所へ行ったときのお話し。

裁判所へ行くのは、昔、交通事故にあったとき以来。
「少額訴訟を起こしたいのですが」と受付のおやじに言うと、
どこそこへ行けと、ぶっきらぼうに言われる。

民事課のドアを開く。
なんだか、普通の大きめな事務所。普通の事務所でみんな普通の事務処理をしてる様相。
ドアをあけても「いらっしゃいませ」とは言ってくれない(当たり前かな)。
「少額訴訟を起こしたいのですが」と声をかけると、
近くにいた僕と同じか少し若いか位の男(書記官なのかな?)が応対してくれる。

「どのような訴訟でしょう?」
「家賃の請求・・など・・なのですが」
「など・・ですか」
「いちおう、内容を書いてきたのですが」
と、作ってきた訴状を見せる。
で、男のひとは、訴状を念入りに読んで、いくつかの指摘。
でも、基本的にはこの形で訴状としてよいでしょうとのこと。
それまでの、ヒトを寄せ付けない裁判所の雰囲気(勝手にそう感じてただけか?)に比べ、
このひとの応対はとても親切あふれる。
一般市民むけたる少額訴訟制度は、そうでなくっちゃだめだよね。

文面で、滞納金額の推移がわかりにくいなどの指摘があったので、
それは書き直してくることとする。
あと、問題はやはり、元借主の所在が不明であるということ。
通常裁判であれば、極論、被告が行方不明でも裁判はできるのだが、
少額訴訟では相手の所在が明らかであることというのが、少額訴訟の形をとれる条件の一つ。
それについても、もちかえって再度調査検討とする。

あと、訴訟経費の確認をして、その日はひとまず退散とした。
ちなみに、裁判の費用は訴訟額の1%がかる。
今回は50万強の請求なので6000円だ(それも被告に請求となるが)。
それと、相手などへの郵便(送達という)にかかる切手代が合計5000円弱。
ちなみに、そのへんの公的な郵便業務が郵政民営化の問題のひとつだ。

それだけで、ずいぶん疲れちゃった。
おなかも空いたので、その足で藤店うどんへ行った(笑)。

次回につづく。

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