宅墓鬼凶多

  • 2020.01.01 Wednesday
  • 18:54


あけましておめでとうございます。

令和二年の年明け、如何にお過ごしでしょう。

初詣行きましたか?

私はと言えば、今年は、出雲大社先島本宮→尖閣神社→桃林寺のハシゴで明けた元旦でした。

 

ここ十年来、大晦日は紅白歌合戦を観て、そのあと近所の神社へ初詣、帰ってさだまさしを観て寝るというルーチン。

しかしながら、引っ越す前は、マンションの隣が神社だったんで、帰ってさだまさしが容易だったものの、島に引越してからは神社事情が違う。

いわゆる神社というもの、石垣島には二つか三つか。歩いて行ける場所にはない。

宗教の違いなのである。神社を拝する信仰が島には基本的に無いのだ。

 

御嶽(「おん」「うたき」などと読む)というのが、石垣島(あるいは沖縄)の信仰拠点。「神社のような」である。

民俗学の谷川健一(あるいは折口信夫)によれば、御嶽は、神社の旧い形。神社信仰の古い形式を残したものだという。

まあ、正確には、本土の神社と同じルーツの古い形式から独自の信仰に分化したものなのだと思う。

ちゃんと(?)御嶽の前には鳥居も立っているが、地元の人が普段、そこに手を合わせる事は無い。そこは祭事の場所であり、普段はそこに神様は居ない。

そして初詣に行く場所でも無い。

 

ということで、島の中、鳥居の立った建物は、何ヶ所もあるが、いわゆる神社とは似て非なるもの。初詣に行くのは、数少ない本土から来た神社ということになる。

島で一番大きな神社が、出雲大社先島本宮。ここも、地元の信仰を集めているかは疑問なのだが。

それは市街地から少し離れた、白保集落の中にある。大通りに面してるでもなく、集落の住宅の中にこつぜんとある感じだ。

しかしながら、ここは、元旦の0時に行くと、ちゃんと開いていて神主が居て(一人きりだが)、お札もいただける。

引越してから、試しに行ってみたら、ちゃんと開いていたのだった(普段は開いてない)。


出雲大社先島本宮(昼間に撮影)

 

さて、昨年、石垣島に移設、開かれたのが尖閣神社だ。何処から移設されたかは言わずもがな。

ここは、ちゃんと、本殿があり、拝殿があり、社務所がありと、本土の神社の建物の形を備えてる。先の出雲大社先島本宮は、大きな建物が一つあるだけの、本土の神社とはちょっと違った形式なのだ。

その開いているのを一度も見たことのない社務所。元旦には開いてるかなと期待して、出雲大社参拝の後、訪れてみたのだが、残念。神社は真っ暗。

社務所に明かりが灯ってる感じもあったが、はたして?明るくなったら開いてたのか。

尖閣神社(昼間に撮影)


ところで、島の御嶽が初詣の場所でないとして、島の人が初詣に行かないかというと、桃林寺、あるいは、その関連の観音堂へ初参りするという信仰はあるようだ。

なので、尖閣神社のあと、桃林寺へも行ってみた。観音堂の方が賑やかなのだが、疲れちゃったので、近場の桃林寺へ寄ってみた。

入ろうとすると、門を閉めようとするところ。除夜の鐘も鳴らすし、深夜に開いてるが、一旦閉めてしまうらしい。ギリギリで入門。お詣りした。午前2時前のことだった。

 

桃林寺(昼間に撮影)


さて、タイトル「宅墓鬼凶多」だが、出雲大社で引いた御神籤の文言だ。『末吉』と、つつましやかな暮らしにぴったりの吉凶だったのだが、その御神籤の一つ目の言葉。

「家内にもののたたりなどありて とかく さわりが おおしとなり」が説明にある。「もののたたり」ですか、うむむ。

「神仏をいのり精々誠をつくさば 禍しりぞき家内おだやかなるべし」ともある。

今年は信心深く生きようと思う。


第六番 末吉





ヤドカリはカリノヤド

  • 2019.12.30 Monday
  • 18:20

 

ヤドカリはカリノヤド

 

1.
毎朝、海辺にいって朝食を食べるのが日課だ。海辺に腰かけると、たいていヤドカリが足元うろうろしている。不思議なもので、浜辺を歩いてるときにはヤドカリの存在に気づかないこともあるが、座ってみると足元にヤドカリがうようよと。

 

ヤドカリを見ながら、ヤドカリ・・カリノヤド、「仮の宿」と、言葉遊びが思い浮かんだ。
仮の宿といえば、鴨長明の方丈記。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
その先に、
「また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。」
と、仮の宿り、仮の宿という言葉が出てくる。
ここの現代語訳としては、『家というのは、そのうち、壊れたり火事で焼けたりするような、いつまでもあるものじゃない。少しの間、身を寄せる、仮の宿のようなものだから、豪華にする必要はないよ』ということのようだ。

 

しかし、ここでは、仮の宿を抽象的にとらえてみたい。すなわち、仮の宿とは身体、肉体のこと、そこに、心が間借りしてる。そんな、抽象的な解釈を話してみたい。

 

2.
海辺に座って考えた。足元のヤドカリに心はあるかと。
ヤドカリが、けんかをしていたり、たくさんで集まったりしているのを見てると、ヤドカリにも心があるような気がする。感情や思考がそこにはあるような気がする。
たとえば、哺乳類なら、確実に、考えたり感情を持ったり、心はあるだろう。では、逆に、下等な動物ではどうか。単細胞動物に心、意思はあるか。

単細胞生物には心は無いという説。
そもそも、心とは何かというと、脳の機能だという医学的な解釈がある。
たとえば心臓という組織の機能は血液の循環だ。比して、脳という組織の機能が心。


そう考えると、脳、神経系の組織がないことには、心は無い。細胞組織が発達しないことには、神経組織もできない。神経組織が無ければ、その神経組織の機能である心も無い。
すなわち、単細胞生物に心は無い。

 

単細胞動物のゾウリムシで、こんな実験があるそうだ。
ゾウリムシは暖かい所に集まったり、叩くと前進したりする。これは、ゾウリムシに心があり、暖かいところが好きとか、叩かれるのは嫌という感情があって、そうしてるのではないかと一見思う。
しかし、これは、温度や叩かれた刺激によって、ゾウリムシの内外の化学的な反応が変わって、機械的に動くだけということが確かめられてるのだそうだ。

 

しかしながら、単細胞動物から、だんだん生物が進化すると、脳のもととなる神経組織ができてくる。そうすると、考えたり感情を持ったり、心という機能が発達してくる。
では、進化して、最初に心が芽生えたとき、その生き物は、どんな感情を持ったのだろうか。地球に生まれた生命の、はじめての感情とはどんなものだったのだろう。

 

3.
人間には心がある。では、いつから心があるのだろう。先の進化の話ではなく発生学的な話として。
母親の胎内で、人間の元になる細胞が、まず単細胞としてできる。単細胞生物に心がないように、その段階ではおそらく心が無い。
それが、だんだん分裂して、からだの組織がつくられていく。その途中のどこかで、心が生まれるとしたら、いったいどの段階から心はあるんだろう。

 

はっきりした解ではないが、こんな話がある。
神経組織の中で、心の機能を持つのが、脳の中の大脳皮質という場所だ。


当初、その大脳皮質組織の元は、脳のヘリにはなくて、ラジアル繊維というものを伝って、脳の中心辺りから移動するのだそうだ。その移動は、先のゾウリムシの移動のように、化学反応的な動き、それを、マルコフ連鎖というのだそうだ。それで、ようやく脳のヘリにたどり着き、大脳皮質となって、考えたり感情をもったり、心の機能が開始されるのだそう。

 

余談だが、その、ラジアル繊維を伝って移動するということが、なかなか大変なことで、これをスムーズに移動できるかどうかで、生まれてからの頭の良さに違いが出るという説があるらしい。

移動には温度が関係するらしく、温度が低いほうがいいのだとか。過去、天才とよばれた人、ニュートン、コペルニクス、アインシュタイン、ハイゼンベルク、ホーキング、ノイマン、これらの人は、みな冬生まれだそう(アンシュタインは3月だが)。冬生まれの人には、天才の素質があるらしい。

 

話が横道にそれたが、大切なことは、人間に心が芽生えるのは、身体が出来上がってからということだ。

そして、また、この問い(興味)だ。人間に最初に心が芽生えたとき、与えられた身体の中で、どんな感情を持ったのだろうか。


既に出来上がった身体を仮の宿にたとえるなら、そこを借りてるのが心ということ。そして、身体を貝殻にたとえるなら、それを借りているヤドカリのようなものが心だという事ではないかと思う。

 

4.
ところで、輪廻転生という考えがある。身体がなくなっても心は、また別の身体に転生する、生まれ変わるという考だ。


こんなことを考えた。自分が誰かの輪廻転生で、自分の前世があるとする。その人が70歳で死んだ人だとしたら、私は1963年生まれなので、その70年前、1893年生まれ、その人は明治の終わりの生まれだと。
しかし、そこまで考えて、自分の前世が人間である保証は無いよなとか、前世は、猫かもしれないし、ヤギかもしれないとか・・。

 

たとえると、身体という貝殻ができあがって、それに心というヤドカリ本体が入る。やがて、貝殻がだめになると、次の貝殻にまた入るという繰り返し。それが輪廻転生ということか。
今の自分の身体も、次の後世へ心が伝わるまでの仮の宿だ。

 

5.
心が身体を借りてるという話をしたが、実は、逆に、借りてるのは心のほうで、地球という大きな心の一部を、自分の身体が借りてるのではないかと、考えたりもする。
そんな話も、また、機会があったら、詳しく語りたいと思う。
 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

「羊をめぐる冒険」を読み返す

  • 2019.07.18 Thursday
  • 21:53

 

「羊をめぐる冒険」を読み返している。
若い頃に読んだ本を読み返したりすることは、なかったことだった。
そういうことができる暮らしになったということだろう。
当然、若い頃とは感性が違う。
少し前に、若い頃、繰り返し読んだ「青春の蹉跌」は、最後まで読めなかった。
残念ながら歳を取ってしまったということだ。
でも、「羊をめぐる冒険」についていえば、若い頃に読んだときの気持ちに近い読書ができている。
結末を知ってる以外は。
近ごろ、身体を壊しているので、毎晩、家庭用サウナに入ってるのだが、その間が読書タイムだ。
紙の本の効用はそういう場所でも読めるということだろう。
文庫本の上巻まで読み終えた。
登場人物が皆、魅力的だと思った若い頃。
そういう人間になりたかった。
歳を取って、文章の中に何回か出てくる「凡庸な人間」に、僕はなれただろうか。

 

JUGEMテーマ:日記・一般

事故 ー 身体の痛みは後から出てくるが、心の痛みも後から湧いてくる

  • 2019.06.27 Thursday
  • 22:48

 

2019年6月26日 8時 事故を起こしました。

少し前に降った雨で、路面はぬれてました。

ふだんからスリップには気を付けていたのですけどね。

カーブで制御不能となり、気づけば横転した車の中に居ました。

一回転半ひねりしたようですが、死にませんでした。

かすり傷と軽い打撲であることが直後は当たり前に思ってましたが、幸運だったようです。

他のひとを巻き込むこともなかったのも、極めて幸運でした。

直後に走ってきた車のひとたちが、車から出るのを手伝ってくれました。

動転して110番に電話が掛けられないのを、代わりにかけてくれました。

後から、アクエリアスとバナナを持ってきてくれた人もいました。

もう少し生きていていいみたいです。

 

JUGEMテーマ:日記・一般

なつかしのBスポット♡

  • 2019.06.01 Saturday
  • 15:23

 

声が出なくなって歌えなくなったのは6年前のこと。

これはまずいと、訪れたのは東京は品川にある、東京ボイスクリニックというところだった。

そのクリニックで、受けた治療は、のどの上咽頭部へ器具を入れてぐりぐりと塩化亜鉛(消炎剤)を直接塗布・擦過するというものだった。これを「Bスポット治療」という。

この施術が受けられる耳鼻咽喉科は日本でも限られている。それが、今の住まい、石垣島で受けられるとは思わなかった。

 

ゴールデンウィークの後半、風邪をひいて熱を出した。インフルエンザ判定はマイナス。しかし、熱の後ははげしい咳。そして、のどを壊して声が出なくなった。

6年前の悪夢の再来かとも思ったが、一週間ぐらいで声は出るようになった。

しかし、なかなか完治しない。そして副鼻腔炎の症状が顕著になってきたので、耳鼻咽喉科へと行ってみた。

 

ひなにはまれなと言ったら失礼か、石垣島にしては、ちゃんとした耳鼻咽喉科クリニック、「とみやま耳鼻咽喉科」という。富山さんが院長だ。

初回には、レントゲン撮影をして、副鼻腔炎の様子を確認。

それほど症状が出てなかったのは、前日から飲み始めた辛夷清肺湯が効いたのかも知れない。

そして、一週間過ごしたが、あと一歩で完治というとろで、状態が上下している。下のときは、微熱が出たり頭痛が出たり。後鼻漏に粘性の高い黄緑色が出るのも続いた。

それで、二度目の受信で、ファイバースコープでのどの様子を見てもらうこととなった。

 

少し声帯が腫れているのは、前日のライブのせいもあるか?医者はなかなかおもしろいことを言っていて、声を出すときに私は声帯の前の部分を覆いかぶせるようにして声を出しているのだそうだ。普通ではないが、癖とかそんな領域の話らしい。長年、歌を歌ってきた結果なのだろうか。
さて、それで、視診ではあまり顕著な問題が見つからないという事で、先の「Bスポット治療」を行うことに。薬剤の布で上咽頭をグリグリしたときに、出血があるようだったらそこに炎症がある証という、かなり乱暴な診断。まあ、そういうものらしい。
はたして、血がにじむような結果。ちなみに、この治療、そこそこ痛いです。

 

ということで、なつかしのBスポット治療を石垣島で受けることに。次週も受診して施術を続けることになりました。

 

よくなるといいね。

 

【色々写真撮った】
【声帯 すこし腫れてる】

 

JUGEMテーマ:健康

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM